2025年10月19日(日)、福岡県を舞台に女子駅伝界の大注目イベント、プリンセス駅伝
が開催されます。正式名称は「第11回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会」で、
日本一を決める「クイーンズ駅伝」への出場権をかけた予選大会として位置づけられて
います。全国各地から集まる28チームが、わずか16枚しかない切符をめぐって白熱の
戦いを繰り広げ、毎年ドラマチックな展開を見せるのが大きな魅力です。
この大会では、チームの総合力と個々の走力が試されるため、ラストのタスキリレー
まで勝敗が分からないスリリングな展開が多く、多くの駅伝ファンが注目しています。
若手選手の台頭や強豪チームの安定感など、見どころも盛りだくさんです。
秋の駅伝シーズンを告げる大舞台、プリンセス駅伝から、今年も目が離せません。

大会概要
開催日程・会場
- 開催日: 2025年10月19日(日)
- スタート時間: 12時10分
- 会場: 福岡県宗像市・福津市
- コース: 全6区間 42.195km
最新の出場チーム情報やエントリー選手については、日本実業団陸上競技連合の公式サイト
を確認してください。
コース詳細
プリンセス駅伝のコースは、世界遺産にも登録された宗像大社を中心に、海と山の自然を
感じられる風光明媚な6区間で構成されています。距離や地形の変化が大きく、ランナーに
とっては戦略と持久力が問われる難コースです。
- 第1区(7.0km:宗像ユリックス ~ 宗像大社)
スタート直後からアップダウンが続く区間。序盤の展開を決める重要なステージで、
各チームの流れをつくる役割を担います。 - 第2区(3.6km:宗像大社 ~ 勝浦浜)
最短区間ながら、スピードランナーが抜擢されることが多い区間。海沿いの道を
駆け抜ける景観の美しさも特徴です。 - 第3区(10.7km:勝浦浜 ~ 宮地浜)[エース区間]
最長の10.7kmは「エース区間」と呼ばれ、各チームの主力が激突します。序盤は
緩やかな下りもありますが、中盤以降は細かなアップダウンが続き、スタミナと
勝負強さが試される厳しい区間です。ここでの走りが順位に直結し、毎年ドラマが
生まれる場所でもあります。 - 第4区(3.8km:宮地浜 ~ 福津市複合文化センター)
比較的短い区間ですが、市街地を通るため応援が多く、ペース配分が難しいコース。
チームの勢いを保つ役割を担います。 - 第5区(10.4km:福津市複合文化センター ~ 宗像大社)
第3区に次ぐ長距離で、再び山側のアップダウンが待ち受けます。スタミナ型の
ランナーが任されることが多く、勝負の分岐点となりやすい区間です。 - 第6区(6.695km:宗像大社 ~ 宗像ユリックス)
フィニッシュへ向かう最終区間。宗像大社から再びスタート地点に戻るコースで、
ラストは緩やかな登り基調。追う側も逃げる側も全力を振り絞る、手に汗握る展開
が期待されます。

歴史ある宗像大社や海岸線を背景に、変化に富んだ地形を駆け抜ける
このコースは、観戦者にとっても見どころが多く、選手の力強い走りを
より一層引き立てます。
2024年大会結果振り返り
2024年のプリンセス駅伝では、ユニクロが初優勝を果たしました。
上位結果(2024年)
- ユニクロ – 2:19:16(初優勝)
- 三井住友海上 – 2:19:23
- エディオン – 2:19:52
- シスメックス – 2:19:54
この結果により、上位16チームが11月のクイーンズ駅伝への出場権を獲得しました。
2025年注目選手
積水化学の黄金世代
前回クイーンズ駅伝覇者の積水化学には、日本女子長距離界を代表する選手が揃っています。
パリ五輪代表選手
- 樺沢和佳奈(三井住友海上)- パリ五輪1500m代表
- 後藤夢(ユニクロ)- パリ五輪1500m代表
移籍注目選手
- 安藤友香(しまむら)- ワコールから移籍した実力者
出場チーム一覧
東日本地区
- パナソニック
- しまむら
- 三井住友海上
- スターツ
- 日立
- 東京メトロ(2024年初出場でクイーンズ駅伝出場権獲得)
etc.
西日本地区
- エディオン
- ユニクロ(前回優勝)
- シスメックス
- 豊田自動織機
- 大塚製薬
- ルートインホテルズ
etc.
※計28チームが参加予定

最新の出場チーム情報やエントリー選手については、
日本実業団陸上競技連合の公式サイトをご確認ください。
大会の見どころ
1. クイーンズ駅伝出場権争い
上位16チームのみがクイーンズ駅伝に進めるため、17位以下との差はわずか数秒という
熾烈な争いが予想されます。
2. エース区間(第3区)の攻防
10.7kmの最長区間では、各チームのエース格が一斉にスタート。順位の大幅な変動が
期待される最大の見どころです。
3. 新旧勢力の交代劇
前回初優勝のユニクロと、伝統の強豪チームとの駆け引きに注目が集まります。
4. 宗像大社周辺の美しいコース
歴史ある宗像大社を中心とした風光明媚なコースも大会の魅力の一つです。
2025年結果予想
優勝候補
優勝候補として注目されるのは以下の3チームです。
ユニクロは前回大会を制した勢いをそのままに、厚みのある戦力で連覇を狙います。
三井住友海上は、パリ五輪代表の樺沢和佳奈選手を擁し、安定感抜群の走りで
上位進出が期待されます。
エディオンは常に優勝争いに顔を出す実力派で、今年も確かな強さを見せる可能性
が高いでしょう。
以上のように、いずれも大会を大きく盛り上げる有力チームとなっています。
クイーンズ駅伝出場圏内予想
クイーンズ駅伝の出場権獲得が有力視されるチームは次の通りです。
しまむらは、安藤友香選手の加入による戦力強化が大きな追い風となっています。
豊田自動織機は、伝統と安定感を武器に堅実な走りが期待されます。
大塚製薬は着実な成長を重ね、上位進出への可能性を十分に秘めています。
スターツもチーム全体のまとまりを活かし、粘り強いレース展開が見込まれます。
東京メトロは、前回大会で見せた勢いをどこまで持続できるかが注目ポイントです。
いずれのチームも出場圏内を争う有力候補といえるでしょう。

東京世界陸上の女子マラソンでは、大塚製薬、小林選手 7位、
積水化学、佐藤選手 13位、しまむら、安藤選手 28位と
頑張ったのが記憶に新しいですね!
注目のボーダーライン争い
15~18位付近では、シード権獲得をかけた激しい攻防が予想されます。特に
- ルートインホテルズ
- パナソニック
- 日立
- ノーリツ
などのチームが、僅差での順位争いを繰り広げると予想されます。
テレビ放送・中継情報
TBS系列全国ネット
- 放送日時: 2025年10月19日(日)11:50~14:54(生中継)
- 放送局: TBS系列全国ネット
インターネット配信
- TBS番組ホームページ
- YouTube「TBS陸上ちゃんねる」で特別コンテンツ配信
まとめ
プリンセス駅伝2025は、クイーンズ駅伝への切符をかけて各チームが全力を尽くす
重要な大会であり、今年は例年以上に熱気に包まれることが予想されます。
パリ五輪で躍動した実力派ランナーたちが再びタスキをつなぎ、その走りがレース展開
に大きな影響を与えるでしょう。また、各チームが練り上げてきた戦術が随所で
発揮され、接戦の中で勝敗を分ける駆け引きが見どころとなります。
さらに、舞台となる宗像・福津エリアは、世界遺産・宗像大社や美しい海岸線、起伏に
富んだ自然豊かなコースが広がり、選手たちの走りをより一層引き立てます。
栄光の16枠をめぐる熾烈な戦いは、歓喜と悔しさが交錯する感動的な瞬間の連続と
なるはずです。秋の風物詩として定着したこの大会から、今年も目が離せません。

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