2025年の「百里基地航空祭」は、ブルーインパルスの展示飛行や戦闘機の機動飛行など、
見どころがたっぷりの人気イベントです。毎年多くの来場者でにぎわいますが、今年は
発表が早く、イベント内容にもさらに注目が集まっています。とくにブルーインパルスの
飛行予定やイベントスケジュール、前日予行の動きは、事前に知っておくと当日の流れが
つかみやすく安心です。この記事では、最新の発表内容をもとにしたスケジュールや、
前日予行の有無、会場内の楽しみ方、アクセス情報までまとめて紹介します。初めて
行く方も、毎年楽しみにしている方も、当日の計画を立てる際に役立つ内容になって
いますので、ぜひチェックしてみてください。
百里基地航空祭2025
開催日:2025年12月7日(日)
開催時間:8:30〜14:00
会場:航空自衛隊 百里基地(茨城県小美玉市)
入場料:無料
事前申し込み:不要(当日入場可)
駐車場:基地内および周辺国有地には来場者用駐車場なし
アクセス方法:車での直接来場不可/有料シャトルバスの利用が必須
想定来場者数:昨年実績 6万人以上
ブルーインパルス:参加決定済み
混雑状況:かなりの混雑が予想されます
ブルーインパルス飛行時間と見どころ
2025年の百里基地航空祭では、今年もブルーインパルスの飛行が予定されています。
公表されているスケジュールでは、演目は10:55〜11:35に実施される見込みです。
観覧場所は目的によって選び方が変わります。迫力を重視するなら滑走路付近が最適で、
エンジン音や隊形の変化を間近で体感できます。一方で写真撮影がメインの方は、太陽光
の向きや背景に配慮し、少し距離をとったポイントを選ぶと構図がつくりやすくなります。
当日はスモークを使った華やかな演技も期待され、輪を描く軌跡や複雑なフォーメーション
など、見応えのあるシーンが続くでしょう。ただし、天候や任務によってプログラムが
変更されることもあるので注意が必要です。
ブルーインパルスの飛行内容は当日の天候で変わりますが、例年どおりであれば
- さくら
- バーティカルキューピッド
- レインフォール
- スタークロス
などの人気演目が期待できます。
▼ 基地内の撮影スポット
① 滑走路側メインエリア
ブルーインパルスの正面進入・大技が撮りやすい王道スポット。
② 滑走路北側(順光エリア)
午前の光が正面から入り、
F-2・F-15の旋回・上昇が美しく撮れます。
③ レジャーシートエリア
機材を落ち着いて構えられるエリア。
ブルーインパルスの「ソロ演技」を狙う人まで幅広く支持されています。
▼ 基地外の撮影スポット(前日予行にも最適)
① 小川駐屯地北側周辺
離陸・タッチ&ゴーが近く、迫力満点。
② 百里レイクサイドタウン
視界が広く、ブルーインパルスの編隊を撮りやすい。
③ 松丘公園
ブルーの美しい「斜め構図」が狙える人気ポイント。
④ 茨城空港展望デッキ
離陸シーンの迫力が最大。
航空祭当日は規制の可能性があるため「前日予行向け」。
⑤ 百里平和公園
F-2のハイレートクライム(急上昇)を撮るならここ。
2025年の飛行展示タイムスケジュール
令和7年度・百里基地航空祭2025では、飛行展示のスケジュールがすでに公開されて
います。現時点の予定は次のとおりです。
- 8:00〜8:40 航路飛行
UH-60J・U-125A・T-4・F-2による航路飛行。朝いちばんのフライトで、各機が
会場上空を通過していきます。入場時間前からの飛行となるため、早めに基地周辺へ
到着しておくと安心です。 - 9:05〜9:25 F-15機動飛行
戦闘機F-15のパワフルな機動飛行が予定されています。高速旋回や急上昇など、
音とスピードを全身で感じられる時間です。 - 9:40〜10:10 捜索救助展示
UH-60J・U-125Aによる捜索救助デモ。救難ヘリと救難機の連携が見どころで、
実任務さながらの動きを間近で見学できます。 - 10:55〜11:35 ブルーインパルス曲技飛行
百里基地航空祭のハイライト。6機編隊でのアクロバット飛行が予定されています。 - 13:00〜13:20 F-2機動飛行
百里基地の主力戦闘機F-2の機動展示です。青い機体が空を切り裂くように
飛ぶ姿は圧巻で、写真映えも抜群です。 - 13:40〜14:00 F-2模擬空対地射爆撃
F-2による模擬空対地射爆撃デモ。爆撃動作の流れをイメージしながら、戦術訓練の
一端を感じられる内容です。
このように、朝8時台から14時まで、ほぼ一日じゅう飛行展示が続く非常に濃い
プログラムになっています。途中で飲み物や軽食を確保しながら、無理のないペースで
楽しみたいところですね。
地上展示と基地内イベントの内容
飛行展示だけでなく、地上展示も非常に充実しています。公式情報では、エプロン地区
に次のような航空機が並ぶ予定です。
航空自衛隊機(予定)
- T-4中等練習機
- CH-47J大型輸送ヘリコプター
- E-2C早期警戒機
- C-130H輸送機
- U-680A飛行点検機
- T-7初等練習機
- F-15戦闘機
- U-4多用途支援機
海上自衛隊機(予定)
- P-1対潜哨戒機
- SH-60K哨戒ヘリコプター
陸上自衛隊機(予定)
- 対戦車ヘリコプターAH-1S ほか
さらに、車両展示としてペトリオットや移動管制器材、基地防空用地対空誘導弾なども
並ぶ予定です。装備品を近くで見学できる機会は貴重なので、飛行の合間にゆっくりまわる
ルートを考えておくとよいですね。
基地内イベントも多彩で、
- 航空機兵装展示
- 救命装備展示
- 自衛隊制服の試着コーナー
- VR体験
- 災害派遣器材展示
- 警備犬・ロボドッグ展示
- F-2コックピット展示
などが予定されています。さらに、イートインスペースでは高校のチアリーディング部
や自衛隊太鼓部によるステージも組まれており、「航空+ステージイベント」の両方を
楽しめる内容になっています。
前日予行・前日招待について
百里基地航空祭2025では、12月6日(土)に前日関連イベントがおこなわれます。
前日は一般開放日ではなく、事前応募制の招待イベントという位置づけになっている点に
注意が必要です。
歩行が困難な方のための「事前予行」
航空自衛隊の公式案内によると、歩行が困難な方(身体障害者手帳などの指定された証明書類を持つ方)を対象に、12月6日(土)10:00〜14:30の時間帯で「事前予行」が実施されます。
内容は航空祭当日と同様の展示が予定されており、混雑を避けながらゆっくりと見学できる仕組みです。こちらは専用申込書を使った郵送応募制で、駐車場の台数には上限があり抽選となっています。
小美玉市民向けの「前日招待」
小美玉市の公式サイトでは、同じく12月6日(土)に市民向けの前日招待がおこなわれる
ことも案内されています。対象は小美玉市在住の方で、往復はがきでの応募が必要でした
(応募はすでに締切済)。当日は、小川文化センター「アピオス」からの臨時バス利用、
または基地近隣住民にかぎり徒歩での入場が可能となっています。
アクセスとシャトルバス・駐車場事情
百里基地の航空祭は、来場者用の駐車場がありません。
そのため、アクセスは次の有料シャトルバスのみが正式ルートです。
【シャトルバス】
- JR石岡駅 ⇔ 百里基地(当日券)
- JR土浦駅 ⇔ 百里基地(事前予約制)
- 大洗サンビーチ ⇔ 百里基地(事前予約制)
とくに土浦駅・大洗サンビーチ発は事前予約制のため、早めに確認しておきましょう。
持ち物・禁止事項と快適に楽しむコツ
百里基地航空祭では、航空機の安全を守るために持ち込み禁止物品が細かく定められて
いる点も特徴です。アルコール飲料やペット(盲導犬・介助犬を除く)、テーブル・
テント・タープ・傘、脚立・三脚・一脚・自撮り棒、ドローンやラジコン類などは
持ち込み禁止となっています。(陸自調査団)
また、椅子やレジャーシートは、指定された「レジャーシートエリア」でのみ使用
可能です。指定場所以外での広げっぱなしは、他の来場者や航空機の安全のために控える
必要があります。
そのうえで、次のような持ち物があると安心です。
- ペットボトル飲料や水筒
- 帽子やマフラーなどの防寒・日よけアイテム
- 折りたたみ椅子(レジャーシートエリア用)
- モバイルバッテリー
- カメラ(手持ち撮影できる範囲のレンズ)
12月の百里基地周辺は風が冷たく、長時間屋外にいると体が冷えやすくなります。
「冬の屋外イベント」くらいのつもりで、防寒対策を少し厚めにしておくと快適に過ごせます。
まとめ
百里基地航空祭2025は、ブルーインパルスの参加や多彩な飛行展示がそろう、見どころの
多いイベントです。開催日は12月7日(日)で、入場は無料。事前申し込みも不要ですが、
駐車場がないためシャトルバスの利用が必須となります。今年も大きな混雑が予想される
ため、早めの行動が安心です。
ブルーインパルスの飛行は10:55〜11:35に予定されており、観覧スタイルに合わせた
場所選びが満足度を左右します。迫力を楽しむか、撮影を重視するかで立ち位置を決めて
おくとよいでしょう。当日はスモーク演技などの華やかなプログラムも期待され、
空を見上げる時間が続く一日になります。
事前にスケジュールやアクセス方法を確認しておくことで、より快適に航空祭を楽しめます。
初めて訪れる方もリピーターの方も、準備をしながら当日を楽しみに待ちましょう。

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