東京都が実施する物価高対策として、都民に1万1,000円分のポイントを付与する
「東京アプリ生活応援事業」が注目を集めています。ニュースやSNSで名前を見かけて、
「いつから始まるの?」「自分も対象になるの?」「ポイントはどうやってもらうの?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この制度は、東京都が提供する専用アプリを活用し、日常生活の中でポイントをためて
使える仕組みが特徴です。ただし、対象者の条件やポイントの取得方法、利用期限など、
事前に知っておきたいポイントも少なくありません。この記事では、東京アプリ生活応援
事業の開始時期や対象者、ポイントの貯め方・使い方まで、最新情報をもとにわかり
やすく解説します。申し込み前に確認しておきたい注意点もまとめていますので、
ぜひ参考にしてください。
東京アプリ生活応援事業とは?
東京アプリ生活応援事業は、東京都が物価高騰の影響を受ける都民の生活を支援するため
に実施する、大規模なポイント付与キャンペーンです。2025年2月にリリースされた
東京都公式アプリ「東京アプリ」を活用し、1人あたり1万1000円相当の「東京ポイント」
を付与する施策として注目を集めています。この事業は、単なる現金給付とは異なり、
デジタルを活用した新しい形の生活支援策です。都民一人ひとりがスマートフォン
一つで行政サービスにアクセスできる環境を整備しながら、即効性のある経済支援を
実現することを目指しています。
いつから開始される?
多くの方が最も気になるのが「いつから始まるのか」という点でしょう。
現時点での最新情報をお伝えします。
最終検証期間:2025年12月15日~12月26日
2025年12月15日(月)13時00分から、都民参加型の最終検証がスタートしています。
この検証は本格実施に向けた技術面・運用面の確認を目的としたもので、検証に協力
した方には500ポイントが進呈されます。
検証期間は2025年12月26日(金)18時00分までで、新規登録からポイント付与まで
の一連の動作確認や、アクセス集中回避のためのデータ収集が行われています。
本格実施時期:未定だが「速やかに」開始予定
小池都知事の発言によると、本格的なポイント付与の開始時期は現時点では未定ですが、
年明けに検証結果の分析と必要な対策を実施した後、速やかに事業を開始するとしています。
検証から得られた結果を踏まえて正式な開始時期が決定される予定です。つまり、
早ければ2026年1月中にも本格実施が始まる可能性があります。最新情報は東京アプリ
の公式サイトで随時更新されますので、こまめにチェックすることをおすすめします。
対象者は誰?参加条件を詳しく解説
「自分は対象になるのかな?」と不安に思っている方のために、詳しく参加条件を
確認しましょう。
基本的な対象条件
東京アプリ生活応援事業の対象者は以下の条件をすべて満たす方です:
- 東京都に住民登録されている方(都内在住者)
- 15歳以上の方
- マイナンバーカードをお持ちの方
- スマートフォンをお持ちの方
- 東京アプリで本人確認を完了した方
重要ポイント
- 住民登録が東京都内であることが必須です。単に東京で働いているだけでは
対象になりません - 年齢は15歳以上であれば上限はありません。高齢者の方も対象です
- マイナンバーカードによる本人確認が必須となっているため、まだカードを取得
していない方は早めの申請をおすすめします
対応端末
- iPhone:iOS16以降
- Android:Android11以降
古い機種をお使いの方は、機種変更やOSのアップデートが必要になる場合があります。
1万1000円分のポイント内訳と支援内容
それでは、具体的にどのような支援が受けられるのでしょう。
ポイント付与の内訳
東京アプリ生活応援事業では、合計1万1000円相当の東京ポイントが付与される予定です。
内訳の詳細は正式発表を待つ必要がありますが、以下のような段階的な付与が
想定されています:
- 最終検証参加ポイント:500ポイント(2025年12月15日~26日)
- 本格実施時の基本ポイント:残りの約1万500ポイント
東京ポイントの特徴
東京ポイントは、東京都独自のポイントシステムです。主な特徴は以下の通りです:
- 1ポイント=1円の価値
- 有効期限は取得日から24か月(約2年間)
- 民間決済サービスのポイントや自治体施設のチケットと交換可能
- 100ポイントから交換可能
物価高対策としての意義
食料品や日用品の値上がりが続く中、特に単身世帯や子育て世帯では家計への負担が
深刻化しています。1万1000円という金額は、一般的な家庭の1週間から10日分程度の
食費に相当し、即効性のある生活支援として期待されています。
ポイントの貯め方:初回登録から交換まで完全ガイド
ここからは、実際に東京ポイントを貯める手順を見ていきます。
ステップ1:事前準備
まず、以下のものを準備しましょう:
- スマートフォン(iOS16以降またはAndroid11以降)
- マイナンバーカード(有効期限内のもの)
- マイナンバーカードの暗証番号
- 利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)
- 券面事項入力補助用の暗証番号(4桁)
暗証番号を忘れてしまった方は、お住まいの区市町村の窓口で再設定が必要です。
ステップ2:アプリのダウンロード
2つのアプリをダウンロードする必要があります:
- 東京アプリ
- App StoreまたはGoogle Playで「東京アプリ」と検索
- 東京都公式のアプリをダウンロード
- デジタル認証アプリ
- デジタル庁が提供する本人確認用アプリ
- 公式サイト(https://services.digital.go.jp/auth-and-sign/)からダウンロード
ステップ3:アカウント登録
東京アプリを開いて、画面の指示に従ってアカウント登録を行います。
基本的な個人情報の入力が必要です。
ステップ4:本人確認(重要!)
本人確認が完了しないとポイントは受け取れません。
以下の手順で本人確認を行います:
- 東京アプリ内から本人確認メニューを選択
- デジタル認証アプリと連携
- マイナンバーカードをスマートフォンにかざして読み取り
- 暗証番号を入力
- 本人確認完了
ステップ5:最終検証に参加(現在実施中)
2025年12月15日~26日の期間中であれば、最終検証に参加することで500ポイントを
獲得できます。具体的な参加手順は東京アプリ内でお知らせされます。
ステップ6:本格実施後のポイント受け取り
本格実施が開始されたら、本人確認が完了しているアカウントに自動的にポイントが付与
される見込みです。詳細な手順は正式発表をお待ちください。
東京ポイントの使い方:お得な交換先一覧
貯まった東京ポイントは、以下の民間決済サービスやチケットと交換できます。
民間決済サービス(全5種類)
2025年12月時点で、以下の5つの決済サービスに交換可能です:
- au PAY 残高
- コンビニ、スーパー、飲食店など幅広く利用可能
- 交換レート:1ポイント=1円
- 最小交換単位:100ポイントから
- dポイント
- ドコモユーザー以外でも利用可能
- ローソンやマクドナルドなど加盟店が豊富
- 交換レート:1ポイント=1円
- 最小交換単位:100ポイントから
- メルカリポイント
- メルカリでのお買い物に使用可能
- 日用品から衣類、家電まで幅広い商品に使える
- 交換レート:1ポイント=1円
- 最小交換単位:100ポイントから
- 楽天キャッシュ(楽天ペイ)
- 楽天市場でのネットショッピングに利用可能
- 楽天ペイ加盟店での支払いにも使える
- 交換レート:1ポイント=1円
- 最小交換単位:100ポイントから
- Vポイント
- 三井住友カード関連のサービスで利用可能
- コンビニやファミレスなど加盟店で使える
- 交換レート:1ポイント=1円
- 最小交換単位:100ポイントから
自治体施設のチケット
都立施設や提携施設の入場チケットとも交換可能です。詳細は今後発表される予定です。
交換時の注意点
- すべて交換手数料は無料
- 1ポイント=1円のレートで等価交換
- 交換後のポイント有効期限は、各サービスの規約に従います
- 一度交換したポイントは東京ポイントに戻せません
よくある質問(Q&A)
Q1:東京都に住民票がないと絶対に参加できない?
A:はい、住民登録が必須条件です。東京で働いているだけ、または東京の学校に通って
いるだけでは対象になりません。住民票を東京都内に移す必要があります。
Q2:マイナンバーカードを持っていないのですが、今から申請しても間に合いますか?
A:マイナンバーカードの発行には通常1か月程度かかります。本格実施開始が年明けと
予想されているため、今すぐ申請すれば間に合う可能性があります。お住まいの区市町村の
窓口またはオンライン申請で早めに手続きを開始することをおすすめします。
Q3:スマートフォンがない高齢者はどうすればいいですか?
A:残念ながら、この事業はスマートフォンが必須です。ご家族のサポートを受けるか、
スマートフォンの購入を検討する必要があります。自治体によってはデジタル支援窓口を
設けている場合もありますので、お住まいの区市町村に相談してみてください。
Q4:14歳以下の子どもは対象外?
A:はい、15歳以上が条件です。ただし、別途子育て世帯向けの支援策
(赤ちゃんファースト事業など)が用意されている場合があります。
Q5:ポイントは家族で合算できますか?
A:東京ポイントは個人単位で付与され、合算はできません。ただし、それぞれが
民間決済サービスに交換した後、家族間で融通することは可能です。
Q6:1万1000円全額を一度に受け取れますか?
A:受け取り方法の詳細は本格実施時に発表されます。段階的に付与される可能性もある
ため、公式発表をお待ちください。
今すぐやるべき準備リスト
本格実施に向けて、今のうちに準備しておくべきことをまとめました。
✓ チェックリスト
- [ ] スマートフォンのOSバージョン確認(iOS16以上/Android11以上)
- [ ] マイナンバーカードの有効期限確認
- [ ] マイナンバーカードの暗証番号確認(2種類とも)
- [ ] 東京アプリのダウンロード
- [ ] デジタル認証アプリのダウンロード
- [ ] アカウント登録の完了
- [ ] 本人確認の完了
- [ ] (可能なら)最終検証への参加(12月26日まで)

特に本人確認は時間がかかる場合があるので、
早めに済ませておくことをおすすめします。
まとめ
東京アプリ生活応援事業は、物価高が続くなかで都民の家計を直接支えてくれる心強い
制度です。対象となる方は、早めにアプリをダウンロードし、本人確認を済ませておく
ことが大切です。最終検証に参加すれば500ポイントも受け取れるため、今のうちに準備を
進めておきましょう。2026年1月以降の本格実施に向けて、最新情報を確認しながら、
1万1000円相当のポイントを確実に活用してください。

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