箱根駅伝2026注目選手は?優勝校予想や大学別戦力を調査

2026年1月2日(金)・3日(土)に開催される「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走

（箱根駅伝2026）」が、いよいよ本番です。往路・復路あわせて10区間で争われる

正月の風物詩は、毎年ドラマが生まれることでも知られています。

前回大会で大会新記録を打ち立てて2連覇を達成した青山学院大学が、このまま3連覇へ

突き進むのか。それとも駒澤大学、中央大学をはじめとする強豪校が総合力で巻き返す

のか、勢力図の変化から目が離せません。この記事では、区間を左右する注目選手の

見どころ、大学別の戦力（主力の厚み・上り下り適性・当日の展開力など）を分かり

やすく整理し、優勝校予想まで丁寧に解説します。観戦前の予習にも、応援校を決める

参考にもぜひ活用してください。

箱根駅伝2026

開催日程

• 往路：2026年1月2日（金）午前8時スタート
• 復路：2026年1月3日（土）午前8時スタート
• 総距離：217.1km（往路107.5km、復路109.6km）

出場校

• シード校10校（前回大会10位以内）
• 予選会通過校10校
• 関東学生連合チーム（オープン参加）

放送情報

• 日本テレビ系列で全国生中継
• TVer（ティーバー）でも配信予定
• 文化放送でラジオ実況

優勝候補「5強」の戦力分析

今回の箱根駅伝は、青山学院大学、駒澤大学、國學院大學、中央大学、早稲田大学の

「5強」が優勝争いの軸となると予想されています。

青山学院大学（前回優勝・2連覇中）

戦力評価：★★★★★

前回大会を10時間41分19秒の大会新記録で制した青山学院大学。原晋監督率いる絶対王者

が、今年も優勝候補の筆頭です。

注目ポイント
2015年以降の11大会で8度の優勝を誇る圧倒的な実績を持ち、近年の箱根駅伝をけん引

してきました。さらに2024年・2025年大会では、いずれも大会新記録を更新して連覇を

達成するなど、勢いは他校を一歩リードしています。

主力から控えまで高いレベルでそろう選手層の厚さこそが、最大の強みと言えるでしょう。

主力選手

• 黒田朝日（4年）：エース。10000m27分37秒62の記録を持つ。花の2区で圧倒的な
  　　　　　　　　　走りが期待される
• 塩出翔太（4年）：前回8区区間賞の実力者
• 小河原陽琉（2年）：前回10区区間賞。若手の成長株

駅伝解説者の渡辺康幸氏も「前回の優勝タイムが突出しており、多少タイムがかかっても

十分戦える」と分析。3連覇へ向けて視界は良好です。

駒澤大学（前回準優勝・王座奪還を狙う）

戦力評価：★★★★★

前回大会で青学に約1分差の2位。全日本大学駅伝でも準優勝と、常に上位を維持する

安定感抜群のチームです。

注目ポイント
佐藤圭汰を軸にしたWエース体制が確立されており、レース展開に応じた柔軟な起用が

可能です。さらに箱根駅伝を経験した選手が7人も残留している点は大きく、安定感と

対応力は他校を上回ります。復路で大会新記録を打ち立てた実績もあり、総合力では

青山学院大学に匹敵する存在と言えるでしょう。

主力選手

• 佐藤圭汰（4年）：10000m27分38秒51の記録保持者。前回1区区間賞。
  　　　　　　　　　ライバルは青学の黒田
• 山川拓馬（3年）：10000m28分07秒。次世代エースとして成長中
• 伊藤蒼唯（3年）：全日本で区間新記録を樹立した実力者

大八木弘明監督の戦略的なオーダー構築も見どころ。エース区間での勝負が優勝の

カギを握ります。

國學院大學（前回3位・初優勝を狙う）

戦力評価：★★★★☆

2024年・2025年と2年連続3位という安定した成績。出雲駅伝では連覇を達成するなど、

勢いに乗るチームです。

注目ポイント
10000mで28分30秒を切る高い走力を持つ選手が複数そろい、スピードと持久力の

両面でレベルの高い陣容です。「全員駅伝」を掲げたチームづくりにより、主力だけでなく

全体の底上げにも成功しています。さらに出雲駅伝で2連覇を達成した実績があり、

大舞台での勝負強さも大きな武器となっています。

主力選手

• 青木瑠郁（4年）：10000m27分55秒の記録を持つトップランナー
• 上原琉翔（4年）：安定した走りでチームを支える
• 辻原輝（3年）、野中恒亨（3年）：ともに全国トップレベルの持ちタイム

突出したエースはいないものの、全員が高いレベルで安定している点が強み。

「國學院がいよいよ来るかも」と期待する声も多数です。

中央大学（前回5位・復活の狼煙）

戦力評価：★★★★☆

箱根駅伝の歴代最多優勝を誇る名門。前回大会は5区まで首位を走るも後半で順位を

落としましたが、主力8人が残留し、今年はリベンジを狙います。

注目ポイント
吉居駿恭を中心に、スピードに優れたランナーが数多くそろう布陣が特徴です。

10000m上位10名の平均タイムが27分台という驚異的な選手層の厚さは、他校と比べても

群を抜いています。とくに前半区間で一気に流れを引き寄せる爆発力は、大会の展開を

左右する大きなポイントとなるでしょう。

主力選手

• 吉居駿恭（4年）：27分57秒の自己ベスト。1500m日本選手権優勝のスピードスター
• 溜池一太（4年）：安定感抜群のランナー
• 白川陽大（4年）、折居幸成（4年）：経験豊富な4年生陣

復路の強化が課題とされていますが、前半での勢いをそのまま維持できれば優勝も十分

狙えるポテンシャルを秘めています。

早稲田大学（前回4位・伝統校の復活）

戦力評価：★★★★☆

伝統校・早稲田大学が完全復活の兆しを見せています。前回4位と好成績を残し、今回は

優勝戦線への本格参戦が期待されます。

注目ポイント
1年生から4年生まで学年の偏りがなく、バランス良く力のある選手がそろっている点が

大きな特徴です。高校駅伝で実績を残した新戦力も加わり、チーム全体の底上げが進んで

います。元早稲田大学監督の渡辺康幸氏からも「駅伝力が高いチーム」と評価されており、

総合力の高さがうかがえます。

主力選手

• 山口智規（4年）：10000m28分20秒台の安定感。往路の核
• 工藤慎作（3年）：中盤区間を担う実力者
• 鈴木琉胤（1年）：全国高校駅伝1区日本人トップの逸材

推薦枠の制約から選手層は他校よりやや薄いものの、それを超える「ワセダの底力」に期待です。

絶対に見逃せない注目選手

箱根駅伝の醍醐味は、エース級の選手たちの激突です。

2026年大会で注目すべき選手をピックアップします。

日本人エース対決

黒田朝日（青山学院大・4年）vs 佐藤圭汰（駒澤大・4年）

この2人の対決が、優勝争いの最大の見どころです。

• 黒田朝日：前回大会2区で7人抜きの快走。11月のMARCH対抗戦では10000mで
  　　　　　大会新記録を樹立
• 佐藤圭汰：高校時代から世代ナンバーワンと目された逸材。オリンピック・世界陸上
  　　　　　を目指せる実力

佐藤選手は「全日本大学駅伝で黒田選手に大差で負けた。リベンジしたい」とコメント。

2区での直接対決が実現すれば、間違いなく大会のハイライトとなるでしょう。

留学生ランナーにも注目

リチャード・エティーリ（東京国際大・3年）

10000m27分06秒88という驚異的な記録を持つ留学生ランナー。2区に起用されれば、

日本人エースたちとのスピード勝負が見られます。

キピエゴ（山梨学院大）

万能型の留学生ランナーで、どの区間でも力を発揮できるオールラウンダー。

配置次第では戦局を大きく動かす存在です。

山の5区も激戦必至

弓削征慶（山梨学院大）

山登り特化のトレーニングで脚作りを進めてきた注目株。5区での快走が期待されます。

往路の勝負を左右する山登りは、毎年のように新しいヒーローが生まれる区間。

各校がどんな選手を配置するかも見どころです。

台風の目となる注目校

5強以外にも、上位を脅かす可能性のある大学があります。

創価大学（前回7位）

ムチーニ選手を擁し、近年シード権常連として定着。「全員駅伝」の方針で、

3位から6位あたりに食い込む可能性も。

中央学院大学（予選会1位通過）

予選会を10時間32分台という驚異的なタイムで突破。

本戦でもシード獲得以上を狙える戦力です。

東京国際大学

エティーリ選手の爆発力に加え、久保遼人、小柴裕士郎ら安定したメンバーが揃います。

帝京大学・東洋大学

いずれも箱根の常連校。選手層が安定しており、上位進出の可能性は十分にあります。

優勝予想と順位展望

最新の情報と各大会の結果を踏まえた、優勝予想と順位展望です。

優勝予想

本命：青山学院大学
本命は、やはり青山学院大学です。2連覇中という圧倒的な勢いに加え、主力から控え

まで高水準でそろう選手層の厚さは大きな強みと言えます。前回大会では大会新記録を

樹立しており、総合力の高さは他校を一歩リードしています。さらに原晋監督の的確な

采配力も健在で、3連覇達成に最も近い存在と見るのが自然でしょう。

対抗：駒澤大学
対抗に挙げたいのは駒澤大学です。

エース佐藤圭汰の復調が大きなカギを握り、万全の状態で臨めば優勝争いの中心に

浮上します。全日本大学駅伝で準優勝した実績が示す通り、全国レベルでの勝負強さも

十分です。さらに箱根駅伝を経験した選手が7人在籍しており、安定感の高さは大きな

武器と言えるでしょう。

穴：中央大学、國學院大學
穴として注目したいのは、中央大学と國學院大學です。

中央大学はスピードランナーがそろっており、前半区間で一気に主導権を握る爆発力に

期待がかかります。

一方の國學院大學は「全員駅伝」を武器に、区間ごとの大崩れを防ぎながら着実に順位

を上げ、上位進出を狙える存在と言えるでしょう。

順位予想（上位10校）

1. 青山学院大学 – 3連覇へ
2. 駒澤大学 – 王座奪還ならず
3. 國學院大學 – 自己最高順位更新
4. 中央大学 – 前半の勢い維持できるか
5. 早稲田大学 – 伝統校の意地
6. 創価大学 – シード権確保
7. 帝京大学 – 安定の走り
8. 東京国際大学 – エティーリの爆発力
9. 東洋大学 – 常連校の底力
10. 城西大学 – ギリギリのシード争い

まとめ

第102回箱根駅伝（箱根駅伝2026）は、青山学院大学の3連覇なるか、それとも駒澤大学や

中央大学、國學院大學といった強豪校が王座を奪い返すのか、非常に見応えのある大会と

なりそうです。

青学は大会新記録を更新し続ける総合力と層の厚さで本命視され、駒澤は佐藤圭汰を中心と

した安定感と経験値で対抗馬に挙げられます。さらに中央大学の前半区間での爆発力や、

國學院大學の「全員駅伝」による堅実な戦いも、大会の流れを大きく左右するでしょう。

注目選手の走りや各大学の戦略を意識しながら観戦すると、箱根駅伝2026はより一層

楽しめるはずです。

正月の2日間、日本最高峰の大学駅伝が生み出すドラマに期待しましょう。