東京都世田谷区で毎年開催される「ボロ市」は、400年以上の歴史を誇る伝統的な骨董市です。
その長い歴史と賑やかな雰囲気、様々な出店がその魅力です。この話題を聞くと今年もあと少し、
または、今年も始まった、と感じさせる年末年始の風物詩です。5年に一度の代官行列は2024年
は残念ながら開催の年ではありませんが、充分にその雰囲気を味わえることでしょう。
「ボロ」と聞くと少し身が引けますが本当に様々な楽しいものや、おいしいものに出会う
ことができますよ。
開催日時
2024年12月15(日)・16日(月)
2025年1月15日(水)・16日(木)
4日間の開催です。
時間:9:00~18:00
由来
ボロ市の始まりは、遠く安土桃山時代です。当時関東地方を支配していた小田原城主北条氏政が、
天正6年(1578年)世田谷新宿に楽市を開きました。毎月一の日と六の日に6回開いていたので、
六斎市(ろくさいいち)と言われていました。その後、北条氏は豊臣秀吉に滅ぼされ、
徳川家康が江戸に幕府を開き、世田谷城が廃止され、世田谷新宿が城下町としての存在意義を失い
急速に衰えていきました。六斎市は自然消滅、しかし何時のころからか年に1回、年の暮れに
開かれる歳の市になっていきました。
明治の世になって新暦が使われてから正月15日に開かれ、やがて12月15日・16日の両日、
正月にも15日・16日の両日開かれるようになり現在に至っているそうです。
【「ボロ市」の名の由来】
戦国時代に楽市として世田谷新宿に開かれた市は、徳川時代になって市町(いちまち)という名
のもとに歳の市として開かれていましたが、明治20年代になって古着やボロ布の扱いが主流となっ
ていき、いつしか農機具や正月用品が主だった「歳の市」は、その実態に合わせて「ボロ市」と
呼ばれるようになりました。正式な名称となったのは第二次世界大戦後からですが、
既に明治の終わり頃には世田谷の「ボロ市」が定着していました。
名物、代官餅
名物の代官餅は、あん、きなこ、辛味大根の三種類がありそれぞれにもちもちの
食感でとてもおいしいです。買い求める人の行列が長く続いています。
一日たつと固くなってしまいますよ~。
アクセス
開催場所は世田谷区世田谷1丁目「ボロ市通り」及びその周辺です。
交通 東急世田谷線・世田谷駅、または上町駅、徒歩3分
当日は世田谷線特別ダイヤとなります。
周辺での楽しみ
ボロ市を楽しんだ後は、周辺の観光スポットに立ち寄るのもおすすめです。歴史好きな方には、
幕末の志士・吉田松陰を祀る松陰神社がぴったりでしょう。文学やアートに興味がある方には
世田谷文学館が最適です。季節ごとに企画展が行われており、新しい発見が期待できます。
また、ボロ市通りの周辺には個性豊かなカフェが点在しており、イベント後の休憩スポットとして
おすすめです。
一日乗り放題の世田谷線散策切符もありますよ~。
ボロ市を楽しむためのヒント
ボロ市を最大限楽しむためには、まず、現金の準備を忘れないことです。一部の露店ではクレ
ジットカードや電子マネーが使用できない場合がありますので、小銭を多めに持参すると安心です。
また、早い者勝ちで、人気の品物は午前中に売り切れてしまうことが多いので、早めの行動がカギ
となります。
まとめ
世田谷区世田谷の「ボロ市通り」で恒例のボロ市が2024年12月15(日)・16日(月)、
2025年1月15(水)・16日(木)に開催されます。400年の歴史を持ち、20万人もの人出が予想
されます。
古着や雑貨など様様々なお店が出店され多くの人でにぎわいます。是非、掘り出し物をさがしたい
ものですね!また、名物の代官餅には長い行列ができています。早めに並んで手に入れて下さい。
世田谷の冬の風物詩、「世田谷ボロ市」気分転換に出かけてみてはいかがでしょうか。
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