東京・新宿の中心にある花園神社では、毎年11月の「酉の日」に行われる伝統行事
「酉の市」が大きな賑わいを見せます。江戸時代から続くこの祭りは、商売繁盛や開運
招福を願う人々が集う縁起の良いお祭りとして広く親しまれています。境内には煌びやか
な熊手がずらりと並び、活気ある掛け声とともに売り手と買い手の威勢の良いやり
とりが響きます。また、参道にはたくさんの屋台が立ち並び、昔ながらの雰囲気を味わ
えるのも魅力のひとつです。この記事では、2025年の花園神社「酉の市」の開催日程や
時間、前夜祭、屋台情報、アクセス方法まで詳しくご紹介します。
2025年の開催日・時間(本祭・前夜祭)
2025年(令和7年)の花園神社における酉の市は、以下の通り「一の酉」「二の酉」
の2回開催される予定です。
一の酉:11月11日(火)前夜祭 / 11月12日(水)本祭
二の酉:11月23日(日)前夜祭 / 11月24日(月・振替休日)本祭
時間については、屋台・露店が夕方から深夜にかけて営業し、当日の本祭も夜まで
賑わいが続きます。
※詳細な参拝受付時間については公式サイト(花園神社)を確認してください。
屋台・露店の見どころ
酉の市の醍醐味のひとつが、屋台・露店の並びです。花園神社の前夜祭・本祭では、
参道や神社境内の周囲に飲食屋台・縁起物を扱う露店が所狭しと並びます。
焼きそば、お好み焼き、たこ焼き、焼き鳥、焼き芋など昔ながらの屋台料理のほか、
見世物小屋が出る年もあります。 特に前夜祭から出店が始まるため、夕方から夜にかけて
混雑は激しいですが、ゆったり歩きながら楽しむと雰囲気が味わえます。

訪れる際には少し暖かめの服装を用意しておくと安心です。

縁起物「熊手」や祈願のポイント
酉の市といえば、縁起物として最も知られているのが「熊手」です。熊手には
「福をかき集める」という意味が込められており、商売繁盛や家内安全、運気上昇を
願って多くの人が手にします。
花園神社の酉の市では、境内にずらりと並ぶ露店で「熊手市」が開かれ、威勢のよい
掛け声とともに値段交渉を楽しむ姿も名物のひとつです。
購入の際のポイントは、まず最初に値段を確認し、そこから値切り交渉をすること。
値切った分を「ご祝儀」として渡すのが粋な買い方とされ、買う側も売る側も笑顔で
気持ちよく取引を終えることができます。
飾るときは、玄関よりも少し高い位置や神棚のそばに置き、
「福を呼び込む」「運をかき集める」イメージで飾るのが良いといわれています。

アクセス・混雑対策
- 住所:東京都新宿区新宿5-17-3

花園神社の酉の市は、新宿歌舞伎町や新宿三丁目といった繁華街に近いため、毎年多くの
人で賑わいます。特に夕方以降は人の流れが集中し、歩くのも大変なほど混雑する
こともあります。そのため、アクセスには公共交通機関の利用がおすすめです。
混雑を避けてゆっくり楽しみたい方は、本祭の始まり直後(昼過ぎ)や、前夜祭の早い
時間帯(夕方)に訪れるのが狙い目です。この時間なら比較的落ち着いて参拝や屋台
めぐりができます。また、熊手の購入を予定している場合は、早い時間に訪れると
品揃えが豊富で、好みのデザインを選びやすいでしょう。
まとめ
2025年の花園神社・酉の市は、「一の酉」が11月12日(水)、「二の酉」が11月24日
(月)に開催され、前夜祭を含めて2度の参拝チャンスがあります。毎年多くの人々が
商売繁盛や家内安全、開運招福を願って訪れ、境内いっぱいに広がる屋台の灯りや
威勢のよい掛け声が新宿の夜を彩ります。
露店では昔ながらの縁起物やあたたかいグルメが並び、参拝のあとは熊手を手に
「来年も良い年になりますように」と願いを込める方の姿が多く見られます。
歌舞伎町や新宿三丁目にも近い立地のため、参拝後に周辺の飲食店で食事を楽しんだり、
夜の新宿を散策したりするのもおすすめです。
11月中旬から下旬にかけては夜の冷え込みも厳しくなりますので、コートやマフラーなど
の防寒対策をしっかり整えてお出かけください。
新たな一年の福を呼び込む酉の市。2025年も花園神社で「福をかき集める」熊手を手に、
笑顔で新しい運気を迎えてみてはいかがでしょうか。


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