teppay由来と注意点は？いつから＆自動改札でも使えるかも調査

2025年11月、JR東日本とPASMOから新たなコード決済サービス「teppay（テッペイ）」

が発表されました。交通系ICの2大ブランドがタッグを組んだ新サービスということで、

「そもそもteppayって何？」「SuicaやPASMOとどう違うの？」「いつから、

どこで使えるの？」と気になっている方も多いはずです。この記事では、teppayという

名称の意味やサービスの概要、スタート時期の目安、利用する前に知っておきたい注意点、

そして気になる自動改札機での利用可否まで、最新情報をわかりやすく整理して

ご紹介します。電車通勤・通学の方はもちろん、キャッシュレス決済をよく使う方も、

ぜひチェックしてみてください。

teppayとは？

teppay（テッペイ）は、JR東日本とPASMO協議会が共同で開発した新しいモバイル

コード決済サービスです。モバイルSuicaやモバイルPASMOのアプリ内に統合されるため、

新たにアプリをダウンロードする必要はありません。

既存の交通系ICカードアプリにQRコード・バーコード決済機能が追加されることで、

日常の買い物からオンライン決済、送金まで幅広く対応する次世代の決済サービス

となります。

主な特徴

• モバイルSuica・PASMOアプリ内で利用可能
• QRコード・バーコードによるコード決済
• ユーザー間での残高送金機能
• オンライン決済対応予定
• 上限30万円までの高額決済が可能

teppayの名称の由来

teppayという名称には、複数の意味が込められています。

公式発表による由来

JR東日本とPASMOによる公式発表では、「てっぺん（頂点）を目指す」という意味と、

交通系ICカードの「テッ」を組み合わせた造語とされています。キャッシュレス決済の

新たなスタンダードとして、利用者の生活を「頂点」へと導く想いが込められています。

別の解釈も

一部の情報源では、以下の英単語の頭文字を取ったという説明もあります：

• Travel（旅）
• Easy（簡単）
• Partnership（つながり）

これまでライバル関係にもあったSuicaとPASMOが手を組んだ、歴史的なサービスで

あることを象徴する名称とも言えます。

teppayはいつから使える？サービス開始時期

teppayのサービス開始時期は以下のように予定されています。

サービス開始スケジュール

時期	対応サービス	内容
2026年秋	モバイルSuica	teppayサービス開始
2027年春	モバイルPASMO	teppayサービス開始

まずは2026年秋にモバイルSuicaで先行してサービスが開始され、その約半年後の

2027年春にモバイルPASMOでも利用可能になる予定です。

加盟店の募集開始

teppay加盟店のWEB受付は2026年夏頃から開始予定とされており、サービス開始時

には多くの店舗で利用できる体制が整えられることが期待されています。teppay公式サイト

teppayは自動改札でも使えるの？

これが多くの方が気になるポイントではないでしょうか。結論から言うと、

teppayで直接自動改札を通過することはできません。

交通系IC残高とteppay残高は別物

重要なポイントは、teppay残高と交通系IC残高（Suica・PASMO残高）は完全に別管理

されているということです。

機能	使用する残高	用途
電車・バス乗車	交通系IC残高	自動改札通過、バス乗車
店舗での買い物	teppay残高または交通系IC残高	コード決済、タッチ決済
送金	teppay残高のみ	ユーザー間送金
オンライン決済	teppay残高	ネットショッピング

改札利用の仕組み

• 改札通過時：従来通り、交通系IC残高を使用
• アプリの起動は不要（従来のモバイルSuica・PASMOと同じ）
• teppay機能を追加しても、改札通過の方法は変わらない

ただし、teppay残高から交通系IC残高へのチャージは可能です。

つまり、teppay残高を交通系IC残高に移動させてから、電車やバスに乗ることができます。

teppayの主な機能とメリット

teppayには、従来の交通系ICカードにはなかった便利な機能が多数搭載されています。

①高額決済が可能

従来のモバイルSuica・PASMOでは、交通系IC残高の上限が2万円でした。しかし、

teppayを使えば最大30万円までの高額決済が可能になります。家電製品や高額商品の

購入時にも安心して使えます。

②ユーザー間での送金機能

teppay残高を他のユーザーに送金できます。家族や友人との割り勘、お小遣いの受け渡し

などがスマホ一つで完結します。

③オンライン決済対応

「teppay JCBプリカ」をアプリ内で発行することで、インターネットショッピングでも

利用可能。タクシーや飲食店のモバイルオーダーにも対応予定です。

④ビューカード連携でチャージ不要

ビューカードと連携すれば、後払い方式での利用も可能。

残高を気にせず使えるようになります。

⑤地域限定バリュー（バリチケ）

特定の地域やお店で使える地域限定バリューにも対応。

自治体のプレミアム商品券やキャッシュレス還元事業にも活用できます。

teppay利用時の注意点

便利なteppayですが、利用する際にはいくつか注意すべきポイントがあります。

①残高の管理が複雑になる可能性

teppay残高と交通系IC残高が別々に管理されるため、どちらの残高を使っているか

を意識する必要があります。

②teppay残高は現金に戻せない

一度teppay残高にチャージしたお金は、現金として引き出すことはできません。

計画的なチャージが必要です。

③モバイル専用サービス

teppayはモバイルSuica・モバイルPASMO専用のサービスです。

カード型のSuica・PASMOでは利用できません。

④SuicaとPASMOで残高は別管理

モバイルSuicaのteppay残高とモバイルPASMOのteppay残高は別々に管理されます。

両方使っている場合は注意が必要です。

⑤セキュリティ対策を徹底

便利な反面、不正利用のリスクもあります。以下の点に注意しましょう：

• 不審なSMSやメールのリンクは開かない
• 公式アプリ・サイトからのみアクセスする
• パスワードや個人情報を他人と共有しない
• スマホ紛失時は速やかに利用停止手続きを行う

⑥対応店舗は順次拡大

サービス開始当初は対応店舗が限られる可能性があります。利用可能店舗は

公式サイトやアプリで確認しましょう。

まとめ

teppayは、SuicaとPASMOが初めて本格的に連携することで誕生した、新しいキャッ

シュレス決済サービスです。名称の由来には「てっぺん（頂点）」の意味が込められ、

交通系ICの枠を超えた次世代の決済体験を目指しています。2026年秋にモバイルSuica、

2027年春にモバイルPASMOへ順次対応し、日常の支払いがよりスムーズになる未来が

期待されています。

自動改札では従来の交通系IC残高を使う必要がありますが、teppay残高から簡単に

チャージできるため、運賃管理の手間がぐっと減ります。高額決済やユーザー間送金、

オンライン決済にも対応し、ビューカードとの連携でチャージの手続きも不要になるなど、

利便性の向上が大きな魅力です。

一方で、teppay残高と交通系IC残高が別管理である点や、現金への払い戻し不可といった

注意点も理解しておくと安心です。今後の正式スタートに向けて新情報が増えていくため、

最新の発表をチェックしながら活用準備を進めると良いでしょう。キャッシュレス社会が

さらに進化する中、teppayは暮らしを快適にする大きな一歩となりそうです。