夏の夜空の下、岐阜県の長良川では、幻想的な光景が広がります。暗闇に燃える篝火(かがりび)
を映す川面に、鵜匠(うしょう)が巧みに操る鵜が鮎を捕らえます。1300年以上前から続く
「鵜飼(うかい)」という伝統漁法。岐阜の夏の風物詩として、多くの人々に親しまれています。
この記事ではそんな長良川鵜飼の魅力や予約方法、期間や料金についてご紹介します。さらに、
実際に鵜飼を観覧した方のリアルな口コミや、鵜飼とあわせて楽しめる岐阜市の観光スポットに
ついてもお届けします。
長良川鵜飼の予約方法
鵜飼を見るためには観覧船への予約が必要です。
予約方法
以下の方法から選べます。
- 直接申し込み(インターネット・電話)
岐阜市鵜飼観光船事務所:Tel 058-262-0104
予約空き状況はこちら - 宿泊施設経由で申し込み
宿泊施設(ホテルや旅館)と鵜飼予約を同時に申し込むとスムーズ。夜の開催なので、
一泊、二泊旅行として計画するのがおすすめです。
※今年度から、予約の取消または変更により取消料が発生する場合があります。
詳しくは、こちら
乗合船の種類
- 乗合船(食事なし) 飲食物持ち込み自由(最終便を除く)
- おまかせパック 弁当・飲み物付き(前日午前中まで要予約)
- おまかせパックデラックス 天然鮎などの地元食材を使った高級弁当付き(お茶、土産付)
このコースは一週間前までに要予約
開催期間と特別開催日情報
【開催期間】:2025年5月11日(日)~10月15日(水)
【鵜飼開き】:毎年5月11日に行われる鵜飼開幕のイベント

夕方になると観覧船が次々と漕ぎ出され、花火の打ち上げなど華やかなムードに
包まれます。
【鵜飼休業日】:10月6日(月)と悪天候日
【特別開催日】:納涼鵜飼日 夏休みの期間(7月~9月)を中心とした繁忙日は、
鵜飼を2回行います。
令和7年度実施予定日7月19日、26日
8月2日、10日、16日、30日
9月13日、20日
1回目乗合船の出船時間 18:15、18:45、19:15
鵜飼開始時刻:19:30
鵜飼終了時刻:20:20頃 ※インターネット予約可
2回目乗合船の出船時間 20:40頃
鵜飼開始時刻:21:10
鵜飼終了時刻:22:00頃 ※インターネット予約可
【御料鵜飼日】:御料鵜飼とは、禁漁区である「御料場」で宮内庁式部職鵜匠が皇室に納める鮎を
捕る鵜飼のことで、鵜飼開催期間中の年8回行われます。この日は、御料鵜飼が
行われてから一般の鵜飼が始まるので、鵜飼観覧の時間が通常より遅くなり
ます。
鵜飼開始時刻20:30頃 (鵜飼終了時刻:21:30頃)
乗合船の出船時間18:45、19:15、19:45
【花火大会同時開催日(貸切船限定)】:8月9日(土)※花火大会開催日は貸切船のみの運航。
所要時間&料金
観覧船の所要時間はおよそ1時間~2時間です。
乗合船
平日(月~金)
出船時間 | 鵜飼開始時間 | 下船時間 | 大人(中学生以上) | 小人(3歳以上) |
18:15 | 19:45 | 20:30~21:00 | 3,500 | 1,800 |
18:45 | 19:45 | 20:30~21:00 | 3,500 | 1,800 |
19:15 | 19:45 | 20:30~21:00 | 3,200 | 1,800 |
休日(土日・祝)
出船時間 | 鵜飼開始時間 | 下船時間 | 大人(中学生以上) | 小人(3歳以上) |
18:15 | 19:45 | 20:30~21:00 | 3,500 | 1,800 |
18:45 | 19:45 | 20:30~21:00 | 3,500 | 1,800 |
19:15 | 19:45 | 20:30~21:00 | 3,500 | 1,800 |
- 納涼鵜飼:1回目(18:15・18:45・19:15)約1時間
2回目(20:40~22:00頃)約1時間20分 - おまかせパック:18:45出船~20:30下船(約1時間45分)
貸切船
貸切船料金例(税込)
50人乗り:148,800円
40人乗り : 119,000円
30人乗り:89,300円
20人乗り : 59,500円
15人乗り:44,700円
24人乗り(イス席) : 89,300円
16人乗り(イス席) : 59,500円
高級観覧船
「白月」(10名):89,400円
「藍山」(15名):134,100円
「花篝」(15名):134,100円

高級観覧船は2022年から運行されていてアートが味わえる船です。
長良川の鵜飼とは?歴史や魅力を解説!
鵜飼とは、鵜を操って鮎を獲る漁法で、1300年以上の歴史を持つ伝統文化です。もともとは
食糧の確保のために行われていましたが、その美しい光景が織田信長などの歴代の権力者に愛
され、保護されてきました。現在、長良川の鵜匠はわずか6名。「宮内庁式部職鵜匠」という
正式な職名を持ち、年に8回、皇室へ献上する鮎を捕る「御料鵜飼」を行っています。

鵜飼の掛け声「ホウホウ」や舟べりを叩く音は、「日本の音風景百選」に選ばれて
います。
暗い海と篝火のコントラスト、鵜匠と鵜が織りなす息の合った姿は、見る人を幽玄な世界へ
誘います。
長良川鵜飼の口コミ&おすすめ情報
実際に鵜飼を観覧した人の口コミをまとめました!
- 「川に映る篝火が本当に幻想的で感動しました」
- 「鵜匠さんが舟を叩きながら鵜を操る掛け声に風情があり、素敵でした」
- 「夜は肌寒いので、羽織るものを持って行った方が安心」
また、鵜飼の前後にぜひ訪れて欲しい観光スポットについても。
- 岐阜城(金華山):絶景スポット!
- 川原町散策:江戸時代の面影を楽しめます!
- 長良川温泉:鵜飼の後は温泉でリラックス!
アクセス
JR岐阜駅または名鉄岐阜駅から
岐阜バス「高富行き」「市内ループ線左回り」など長良橋経由路線で20分片道230円。
バス停「長良橋」下車、徒歩1分ほど。
まとめ
1300年以上も続く伝統的な漁法「鵜飼(うかい)」。岐阜県の長良川で受け継がれてきたその
文化は、鵜匠と鵜の息がぴったり合ったコンビネーションと、夜の川面にゆらめく篝火(かがりび)
の光が織りなす幻想的な情景が特徴です。鵜匠が放つ掛け声とともに鵜たちが魚を捕える姿は、
見る人を惹きつけてやみません。私が初めて鵜飼を見たのは子供の頃ですが、その時の驚きと感動
は今でも鮮明に覚えています。静かな川に響く鵜匠さんの力強い声、闇夜を照らすオレンジ色
の炎、その神秘的で美しい世界に、あっという間に引き込まれてしまいました。
岐阜旅行に訪れる際には、ぜひ事前に予約をして鵜飼を体験してみてください。大人はもちろん、
小さなお子さんにも深く記憶に残る素敵な思い出となるでしょう。長きにわたり守り伝えられて
きた貴重な文化体験を通して、日本の素晴らしい伝統を感じてみましょう。今年の夏は心に残る
特別なひとときを過ごしてみませんか?
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