10月13日現在、台風24号「フンシェン」の“たまご”と呼ばれる熱帯低気圧は、まだ明確
な発生には至っていません。しかし、フィリピンの東から南シナ海にかけての海域では、
依然として海面水温が高く、大気の状態も不安定なため、今後の熱帯低気圧の発生には
十分な注意が必要です。特に10月中旬以降は、台風シーズンの終盤にあたる時期であり、
過去にもこの時期に発生した台風が日本や沖縄に影響を与えた例があります。
今後の気象庁やJTWC(米軍合同台風警報センター)などの情報をこまめにチェックし、
熱帯低気圧の動向を注視しておきましょう。季節の変わり目で天候が変わりやすい
時期でもありますので、早めの備えを心がけてください。

台風24号「フンシェン」
台風24号が発生した場合、国際名は「Fengshen(フンシェン)」と名付けられます。
これは中国が命名した名前で、「風神」を意味します。2025年の台風命名リストに
おいて、24番目の台風に割り当てられています。
現在の発生状況(2025年10月13日時点)
発生状況の要点
- 台風24号のたまご:未発生
- 米軍JTWC発生確率:Low(低い)
- 海面水温:30℃前後の高温域を維持
- 監視エリア:フィリピン東~南シナ海
hakumeri.comによると、10月12日時点での発生確率は10%まで低下しており、
一時的に70%まで上昇した8日から大幅に下がっています。
気象庁の予想天気図によりますと、13日午前9時現在、カロリン諸島に「台風のたまご」
となる熱帯低気圧が発生しました。
🇺🇸 米軍JTWC(合同台風警報センター)の最新予想
発生確率の推移
米軍JTWCによる台風24号発生確率の推移は以下の通りです:
日付 | 発生確率 | 状況 |
---|---|---|
10月6日 | 40% | 監視開始 |
10月7日 | 60% | 上昇傾向 |
10月8日 | 70% | 最高値 |
10月9日 | 55% | 減少開始 |
10月10日 | 30% | 大幅減少 |
10月11日 | 20% | 継続減少 |
10月12日 | 10% | 現在(低い) |
JTWC監視ポイント
現在、西太平洋では新たな熱帯擾乱(93Wなど)は確認されていません。
一方で、フィリピン東方の海域では活発な対流活動が続いており、引き続き注意深く
監視が行われています。
JTWC(米海軍合同台風警報センター)は、最新の観測情報を日本時間の 6時・12時・
18時・24時 の6時間ごとに更新予定です。
今後の熱帯低気圧の発生動向に注目してください。
各国気象機関の見解比較
機関 | 発生状況 | 進路予想の特徴 |
---|---|---|
JTWC(米軍) | 未発生・Low | 短期変動に注視 |
ECMWF(欧州) | 未発生 | 日本東海上を通過予測 |
GFS(米国) | 弱い兆候あり | 沖縄~九州方向へ北上 |
気象庁 | 未発生 | 公式発表待ち |
各機関で微妙な見解の違いがありますが、現時点では全機関が「未発生」で一致しています。
海面水温と発生条件
台風発生に必要な条件
- 海面水温:27℃以上が必要→現在30℃前後で十分
- 大気の不安定:対流活動が活発化
- 風の収束:低気圧性の循環が形成
現在の南西諸島~フィリピン東海域では、海面水温が30℃を超える部分も確認されており、
台風発生の「燃料」となる条件は整っています。
日本への影響予想エリア
仮に台風24号が発生した場合の影響想定エリア:
🔴 高リスクエリア
- 沖縄県(先島諸島・本島・奄美群島)
- 九州地方(特に南部)
🟡 中リスクエリア
- 四国地方
- 中国地方(西部)
🟢 低リスクエリア
- 本州太平洋側(関東以北)
交通機関への影響予測
航空
- 那覇空港・福岡空港・鹿児島空港で欠航・遅延リスクが考えられます。
- 強風時には滑走路閉鎖の可能性
鉄道
- 九州新幹線・山陽新幹線で運休や速度制限
- 博多~熊本間は特に影響を受けやすい
海上交通
- 南西諸島航路・九州~本州航路で欠航増加
- 東京九州フェリー・マリックスラインなどは早めの運航情報確認を
最新情報の入手方法
おすすめ情報源
各サイトの更新頻度:
- JTWC:6時間ごと
- 気象庁:3時間ごと(接近時は1時間ごと)
- Windy:6時間ごと
今後の注意点と対策
警戒すべきポイント
- 南海上の海面水温が30℃前後と高く、台風が急発達する可能性があります。
- 熱帯擾乱が発生した場合、短期間で進路が変化するリスクも高いため注意が必要です。
- 10月は依然として台風シーズンの終盤にあたり、油断は禁物です。
今のうちにできる事前準備
- 非常用品(飲料水・保存食・懐中電灯など)を再確認しておきましょう。
- スマートフォンの充電器やモバイルバッテリーを常に満充電にしておくと安心です。
- 重要書類や貴重品は防水ケースやジップ袋に入れて保護を。
- 家族や知人との連絡手段をあらかじめ確認し、万一の時に備えましょう。
突然の進路変更や発達にも対応できるよう、今のうちから安全対策を整えておくことが大切です。
まとめ
2025年10月13日現在、台風24号「フンシェン」はまだ発生していません。
米軍(JTWC)による発生確率も「Low(低い)」となっていますが、フィリピン東
から南シナ海にかけての広い海域では対流活動が活発化しており、熱帯擾乱が形成される
可能性が高まっています。特に、海面水温が30℃前後と高温状態が続いており、
今後48〜72時間のあいだに環境が急速に整うおそれがあります。
このため、台風の“たまご”が発生した場合には、発達スピードが早くなることも想定され、
進路によっては日本の南西諸島や九州方面への影響が出る可能性もあります。
10月中旬は秋台風の時期にあたるため、油断せず最新情報の確認を欠かさないように
しましょう。旅行や出張などで沖縄・九州方面へ向かう方は、気象庁、JTWC(米軍合同
台風警報センター)、およびECMWF(欧州中期予報センター)の最新モデルを随時
チェックし、天候の変化に応じて柔軟に予定を調整できるよう備えておくことが大切です。
今後も更新情報をもとに、台風24号「フンシェン」の動向を引き続き注視してください。

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