2025年に開催される大阪・関西万博を記念して、財務省と造幣局が中心となり、記念の貨幣が
発行されます。記念というだけでなく、その最先端の加工技術も注目すべきものです。
すでに二回の募集が終了し、今回は最終となる第三次の募集が始まります。本記事では、今回
入手できる記念貨幣について募集時期や方法、その種類やデザインなどを調査してみました。
今からできる入手方法
これから造幣局で第三次募集が始まります。
基本的な購入方法
記念貨幣は、原則として造幣局が実施する【通信販売】での購入となります。
取扱金融機関の窓口で現物を直接引き換える方法は行われていません。
ただし、例外として500円硬貨などは金融機関での額面引換えが可能です。
第三次申し込み(2025年3月5日開始)
2025年3月5日17時以降、第三次の申し込の詳細が発表されます。
造幣局(大阪市)は5日、2025年大阪・関西万博の開催を記念した1万円金貨幣と千円銀貨幣の購入申し込みを6日午前10時からオンラインショップで受け付けると発表した。26日まで。万博記念シリーズの第3弾で、応募多数となった場合は抽選となる。(造幣局HPより引用)
今回も通信販売による申し込みとなり、申し込み期間中に多数のエントリーがあれば、抽選方式が
採用される予定です。申し込み手続きの詳細や必要な情報は、造幣局の公式ウェブサイト→https://www.mint.go.jp/参照。

今回の記念貨幣と同時に、記念メダルも通信販売されます。
その他の入手方法
- 金融機関での額面引換え:
一部の記念貨幣(例:500円硬貨)は、金融機関での額面引換えにより入手可能です。 - 正規の通信販売以外:
記念貨幣は基本的に造幣局による通信販売が主な入手方法となっており、その他の方法で
正規に購入する手段は現在設けられていません。

ただし、通販サイトからの購入が可能です。
造幣局のオンライン申し込みと抽選方式
申込方法等の詳細については、令和7年3月5日17時以降、造幣局のウェブサイト(https://www.mint.go.jp/)において公表される予定です。
販売・申込方法等に関する問い合わせ先(令和7年3月5日17時以降)
造幣局サポートダイヤル
電話:050-3615-6332(受付時間:午前9時から午後8時、年中無休)

1人あたりの購入上限
各商品共に、購入は原則として1個(または1セット)限定です。
プレミアム貨幣と一般貨幣の入手方法
1万円金貨などのプレミアム貨幣も造幣局の通信販売及び抽選方式で販売されますが、五百円硬貨
は金融機関での額面引換えを通じて入手可能です。
ただし、うち一部(12万枚)の五百円硬貨の通信販売での申し込みは終了しており、残りの硬貨
の金融機関での引き換えの詳細は令和7年3月に発表予定です。
詳細については公式サイトやメディア報道で随時更新されるので、最新情報のチェックが重要です。
今回発行される大阪・関西万博2025記念貨幣(第三次発行分)
一次、二次はすでに終了、最終の第三次になります。(一次、二次ともに千円銀貨幣、デザインが
異なります。)
第三次発行、一万円貨幣及び千円貨幣
貨幣の種類 | 一万円金貨幣 | 千円銀貨幣 |
---|---|---|
図柄 (表面) | ![]() 「ミャクミャクと日本政府館」 | ![]() 「ミャクミャクと虹と 万博会場からあふれ出す光」 |
図柄 (裏面) | ![]() 「2025年日本国際博覧会 ロゴマーク」 | ![]() 「2025年日本国際博覧会 ロゴマーク」 |
額面 | 一万円 | 千円 |
素材 | 金 | 銀 |
品位 | 純金 | 純銀 |
量目 | 15.6 グラム | 31.1 グラム |
直径 | 26ミリメートル | 40 ミリメートル |
彩色 | ― | 白色、青色、青紫色、紫色、赤色、黄土色、オレンジ色、黄色及び黄緑色 |
その他の特徴 | 斜めギザ等 | 斜めギザ等 |
発行枚数 | 3万枚 | 5万枚 |
申込受付期間 (商品発送予定時期) | 令和7年3月6日から3週間程度 (令和7年8月下旬頃から) | 令和7年3月6日から3週間程度 (令和7年6月中旬頃から) |
販売価格 (税込み) | 268,000 円 | 15,200 円 |
造幣局の通信販売及び抽選方式で販売されます。
第三次発行、五百円貨幣
図柄 | (表面)![]() | (裏面)![]() ロゴマーク」 |
---|---|---|
額面 | 五百円 | |
素材 | ニッケル黄銅、白銅及び銅 | |
品位 | 千分中銅750、亜鉛125、ニッケル125 | |
量目 | 7.1グラム | |
直径 | 26.5ミリメートル | |
その他の特徴 | 異形斜めギザ等 | |
発行枚数 | 232.8 万枚 | |
引換予定期間 | 令和7年4月 |
五百円硬貨は取扱金融機関の窓口において額面価格で引換えを行います。具体的な引換要項に
ついては、令和7年3月頃、財務省から発表がある予定です。
※発行枚数の一部(12 万枚)は、金融機関での引換えではなく、造幣局による販売となり、
すでに販売終了しています。
コンプリートセット
2025年日本国際博覧会記念貨幣(第一次分~第三次分)全5種類の貨幣を組み込んだコンプ
リートセットが販売されます。
販売価格(税込み) | 344,000円 | |
---|---|---|
販売数量 | 1,000個 | |
申込受付期間 (商品発送予定時期) | 令和7年3月6日から3週間程度 (令和7年8月下旬頃から) |
造幣局の通信販売及び抽選方式で販売されます。

コンプリートセットの各貨幣裏面の年銘は、5種類全て「令和7年」です。
一次発行の千円銀貨は令和5年、二次発行の千円銀貨は令和6年となっています。
デザインの詳細と特殊加工技術
記念貨幣は、単に貨幣としての機能を超えて、万博のテーマや未来社会へのビジョンを反映する
デザイン要素が豊富に盛り込まれています。
以下に、主なデザイン要素と採用されている特殊加工技術について解説します。
デザインについて
表面デザイン
1万円金貨:表面には【双葉モチーフ】が採用され、再生や新たな成長、希望を象徴しています 。
千円銀貨:第一次発行では、表面に【万博ロゴマーク】と夢洲会場の全景、第二次発行では
大阪・関西 万博のテーマである「いのち」を訴求する観点から公式キャラクターで
ある「ミャクミャク」を、「ハート」「双葉」とともに用いたデザインとなって
います。
五百円硬貨:表面は公式キャラクター【ミャクミャク】が描かれ、裏面には【2025年日本国際
博覧会ロゴマーク】が大きく配置されています 。
採用されている特殊加工技術
- 虹色発色加工技術
表面または裏面に見られる虹色発色加工は、微細な溝をレーザー加工することにより、光の
当たり方で色が変化する技術です。これにより、角度によって鮮やかな虹の輝きを演出
します 。 - 異形斜めギザ加工
500円硬貨などに採用される斜めギザ加工は、従来の縦方向に均一なギザとは異なり、斜め
(45度/深さ1mm)に刻まれることにより、偽造防止効果が著しく向上します 。 - カラー印刷技術
千円銀貨の表面では、多色印刷によるカラー効果が採用され、万博会場やロゴマークの色彩
を豊かに表現しています 。
大阪万博記念貨幣、発行準備進む 顕微鏡使い手彫りで https://t.co/80yNNnNplE pic.twitter.com/wkcPK3tMls
— GOLDNEWS (@goldnewsjp) June 1, 2023
まとめ
2025年に開催される大阪・関西万博を記念して、記念の貨幣が発行されます。令和5年から3回に
わたり取得のための募集が行われ、2025年3月に最終となる第三次募集が行われます(応募多数
の場合は抽選)。最新の技術で作られた記念の貨幣、いくつかの種類もあるのでよく調べて応募
してこれから始まる万博を盛り上げてはいかがでしょうか。
コメント